2021.6.3

キケン!むしろ損するブラックハットSEOとは

この記事では、ブラックハットSEOについて解説します。ブラックハットSEOは簡単にいうと悪質なSEO対策のことで、Googleを騙して大した内容じゃないのに上位表示させようとすることを示しています。

Googleは「ユーザーの検索意図に合っていて、有益なコンテンツ」を上位表示させることを目指していますが、まだ日本語を完璧に理解できるプログラムは存在しないので、どうしても抜け穴ができてしまいます。その抜け穴を突こうとするのがブラックハットSEOです。

ブラックハットSEOは10年前くらいならかなり効果的だったので、道徳的な視点を無視すれば企業にとってメリットがあったのも確かです。しかし、検索アルゴリズムの進化によって、ブラックハットSEOはほとんど通用しなくなっています。それどころか、Webサイトがまったく表示されなくなるなどの「天罰」が下る危険があり、絶対にやるべきではありません。

この記事ではブラックハットSEOによって起きるマイナス効果をお伝えし、どのような対策がブラックハットなのかお伝えすることで、危険なSEO対策を回避できるようにできればと思います。

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOは、Googleのアルゴリズムの穴をついて、不当に上位表示をさせようとするSEO手法のことです。Googleを騙して上位表示させようとするわけですから、このようなことをしているコンテンツは大概、質がものすごく悪いです。

質の悪いコンテンツが上位表示されると、ユーザーは「何この微妙な記事…」と嫌な気持ちになりますよね。そうなると、ユーザーのGoogle検索への満足度が下がってしまうので、Googleにとってはとても困るわけです。そのためGoogleは、検索アルゴリズムのアップデートを繰り返し、ブラックハットSEOの撲滅を目指しているのです。

つまり、ブラックハットSEOをしているコンテンツは、Googleの「攻撃対象」になっているのです。そしてブラックハットSEOは、Googleにとっては「質が悪い」ことの基準になっていきます。Googleは世界でもトップクラスの頭脳の集まり。そんな人たちと戦って、勝ち目があるでしょうか。SEOをしたいなら、ブラックハットSEOだと判断されることは、絶っっ対に避けなければいけません。

ブラックハットSEOのマイナス効果

ブラックハットSEOだとGoogleにバレると、どのようなことが起きるのでしょうか。まずマシなペナルティとしては、検索順位の低下が起こります。これまで6位あたりに表示していたのに、いきなり50位に落ちるといったことが起こります。

最悪のパターンだと、インデックスから削除されます。つまり、「存在を消される」のです。そうなると、検索してもユーザーには一切表示されなくなります。上位表示しようとして、消されてしまったらまったく割りに合わないですよね。合理的に考えても、ブラックハットSEOはやめた方がいいのです。

ブラックハットSEOによって受けたペナルティは、解除するのに時間がかかります。ペナルティは「手動」と「自動」の2種類があり、手動によるペナルティは、Googleの人が直接コンテンツを見て、悪質だと判断された場合です。手動の場合はSerach Consoleに「こういう理由でスパム認定しましたよ」とメッセージが届きます。この内容を修正して、「再審査リクエスト」を送る必要があります。審査が通るとペナルティは解除されますが、審査が通らないこともあります。

自動によるペナルティは、アルゴリズムによってスパム判定された場合です。こちらはこれといったメッセージがなく、何が原因でペナルティを受けたのか自分で探して修正しなくてはいけません。再審査のリクエストもできないので、修正した上で、再評価されるのを待つしかありません。最善策は、ブラックハットSEOについて知り、回避することだけです。

よくあるブラックハットSEO

ここからは、よくあるブラックハットSEOの種類について説明していきます。ここで挙げた対策はブラックハットですから、絶対にやらないでください。外注の際もこういう対策を平気でおすすめしてくるところもあるので、業者の判断にも使ってください。

  1. 外部リンクの購入

被リンクが多いと良質なコンテンツだと判断される仕組みを悪用し、大量のリンクを外部から購入する手法です。昔は一定の効果がありましたが、今は確実にバレます。そして検索順位を鬼のように落とされます。お金も取られて検索順位も落とされて、いいことなしです。大人しく、いいコンテンツを作ってユーザーがリンクを貼ってくれることを目指しましょう。

  1. リンクファーム

Webサイト同士でリンクし合うことを相互リンクと呼び、この相互リンクを複数のサイトで増やしまくる手法をリンクファームと呼び、ペナルティの対象になっています。相互リンク自体は問題ないですが、被リンクを増やすために、相互リンクをプログラムで自動で貼りまくるなどがあるとペナルティを受けてしまいます。

  1. クローキング

クローキングというのは、検索しているユーザーとGoogleに別々のコンテンツを見せる手法です。ちょっとイメージが難しいかと思いますが、「ユーザーが見ているか」「Googleが見ているか」をプログラムで判断して、ユーザーにはこのコンテンツ、Googleにはこのコンテンツ、と表示するコンテンツを分けることが技術的には可能なのです。

なぜこんなことをするかというと、ユーザーが評価するコンテンツとGoogleが評価するコンテンツは同じではないため、分けた方がいいという判断からです。今はクローキングはバレます。ペナルティを受けるのでやめましょう。

  1. 隠しテキスト・リンク

ユーザーに見えないテキストやリンクを埋め込む手法です。例えば白い背景に白い文字を入力すると、私たちがWebサイトを見ているときに文字は見えません。しかしGoogleには認識できるので、Googleに対してだけ「たくさんの情報が載っているコンテンツ」だと見せかけることができます。

昔はテキストの文字数やキーワードの出現率といった「文字が多い方が有利な基準」が多かったので、効果はありました。ただ今はもちろんバレてしまうので、テキストを不自然に増やすようなことはやめましょう。ペナルティを受けます。

  1. ワードサラダ

ワードサラダとは、「文法は合っているが、内容がむちゃくちゃな文章」のことです。ワードサラダが流行った背景としては、昔は被リンクの数を増やすと上位表示しやすかったので、「コンテンツを大量生成→リンクを貼る」という手法が効果的でした。しかし何も書いてないコンテンツはさすがにダメなので、とりあえず文章は書いてある「ワードサラダ」を自動生成し、大量にリンクを貼るという手法が流行していたのです。

外部リンクの購入が無意味になったように、ワードサラダからの被リンクも無意味です。むしろペナルティの対象になるので、絶対にやめましょう。

  1. コピーコンテンツ

ブラックハットSEOの中で唯一、悪気がなくてもやってしまうものがコピーコンテンツです。語尾だけが違うといった、あまりに既存のコンテンツと内容が似ているものはコピーコンテンツと見なされ、ペナルティの対象になります。

注意しなくてはならないのは、自社のコンテンツであってもコピーコンテンツは許されない、ということです。例えば2つサイトを運営していて、両方のサイトに同じコンテンツを掲載するとコピーコンテンツとしてペナルティを受けます。なんだか納得がいかないような気もしますが、残念ながら自分のコンテンツでもコピーはダメなので、常にオリジナルである必要があります。

また、コンテンツSEOを外注する際にもコピーコンテンツは要注意です。コンテンツSEOのライティングは、既存のコンテンツを参考にして作成することがほとんどです。その際、ライターがコンテンツをコピペしてそのまま作成していると、気づかないうちにコピーコンテンツによるペナルティを受けることがあります。コピーコンテンツはチェックツールがあるので、ちゃんとコピーコンテンツをチェックするか、チェックしている業者に依頼するべきです。

ブラックハットSEOを回避するには

ブラックハットはあからさまなズルがほとんどなので、「知らないうちにやってた!」なんてことにはなりにくいです。しかし、コンテンツを作成しているうちに、「文字数が多い方がいいって聞いたことがあるな。そうだ、文字を隠していっぱい入れてやろう!」とナチュラルに思いついてしまう可能性もなくはないかもしれません(調べればすぐにダメだとわかりますが…)。

ブラックハットを回避するには、耳にタコができるほど聞き飽きた話だとは思いますが、「これはユーザーの検索意図に合っていて、ちゃんと有益な情報か?」と常に考えることです。なぜなら、これはGoogleの理念だからです。

Googleが存在する限り、この理念は変わりません。つまりコンテンツが「検索意図に合っていて、有益な情報」である限り、Googleからの評価が下がることはないのです。

もうSEOに「裏技」などありません。とにかくGoogleの理念に沿って、有益な情報を発信することだけに集中しましょう。それが結局のところ近道です。

まとめ

ブラックハットSEOは、Googleを騙して不当に評価されようとするSEO施策です。しかし、検索アルゴリズムが進化した今、そのような施策は無意味なだけでなく、ペナルティを受けて不利益を被ることにすらなります。

そのようなブラックハットSEOは避けて、「ユーザーの検索意図に合った、有益な情報」を発信することに集中することだけが、SEO成功への道です。近道がないということは、早くスタートした方が有利だということでもあります。今からSEOをスタートし、ブラックハットを避け、しっかりと王道を歩いていきましょう。

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