2021.7.9

オンページSEOとは?

この記事の概要

この記事では、オンページSEOについて詳しく解説します。オンページSEOはそれぞれのWebページを検索エンジンに最適化することで、検索エンジンに評価されやすくする一連の施策のことです。ページ上での対策のため、On-page SEOと呼ばれます。

オンページSEOはわかりやすい施策も多いため、比較的手をつけやすくなっています。このブログでは、具体的なオンページSEOの施策内容についても解説します。

オンページSEOとは?

オンページSEOとは、検索エンジンで上位表示されるように、Webページを最適化することです。それぞれのページからは「このページにはこういうことが書いていますよ!」と検索エンジンに理解してもらうための情報が発信されています。このページに関する情報を検索エンジンが理解しやすい形に最適化して、検索エンジンに評価されやすくすることをオンページSEOと呼んでいます。

逆に、他のサイトからの外部リンクといった形で、Webページ外からページについての情報が検索エンジンに伝わる場合もあります。この場合はページ外のSEOということで、オフページSEOと呼んでいます。

オンページSEOは、例えばタイトル・ディスクリプションタグの最適化や記事内容の最適化、ページ読み込み時間の改善といった、改善点がわかりやすく、すぐに手をつけやすいという特徴を持っています。そのためSEO対策をする場合には、必ず頭に入れておくべき内容です。

なぜオンページSEOは重要か?

オンページSEOが重要なのは、「やることがわかりやすく、効果のある可能性が高い」ためです。Googleは検索アルゴリズムを公開していないため、SEO対策に100%効果のある「正解」はなく、基本的にすべて「仮説」に過ぎません。しかし仮説とは言っても、「正しい確率が高い仮説」と「正しいかどうかわからない仮説」があります。

このような状況では、まず「正しい確率が高い仮説」から手をつけることが最善です。簡単な話で言えば、50%で10万円もらえる宝くじと25%で10万円もらえる宝くじがあって、今はどちらか一方しか買えないなら、50%で10万円もらえる宝くじをまず買うと思います。この例え話で言うところの、50%で10万円もらえる宝くじがオンページSEOです。

そしてオンページSEOは、やるべきことが比較的はっきりした対策方法です。ここからは、具体的なオンページSEO対策について解説していきます。

  • コンテンツ構造
  • タイトル・ディスクリプション
  • ライティング内容

コンテンツ構造

書く内容に関わらず、「構造」を最適化することで検索エンジンの評価を高めることができます。かなり簡単に手をつけられる内容が多いので、知っておくとトクなテクニックのようなものになります。

これはSEOにとってプラスになるというよりも、「やっていないとマイナスになる」といったものなので、ちゃんとできているかどうかのチェックリストのように使うとよいでしょう。

キーワードを早めに登場させる

本文中には、狙うキーワードをなるべく早く登場させます。遅くとも、300-350文字以内には登場させましょう。

この理由は明快で、例えば「宅配買取」についての記事を読むとき、いつまで経っても「宅配買取」という言葉が出てこない場合、「あれ?宅配買取の記事じゃないの?」と疑問に感じるはずです。ユーザーはキーワードで調べて記事を探すわけですから、そのキーワードが後半にしか出てこないことを不自然に感じるのは当然です。

またGoogleのアルゴリズムも、おそらく序盤に出てきたキーワードほど強く重み付けしていると考えられます。例えば同じ5回のキーワード出現回数でも、序盤に5回出している記事と最後の最後に5回出している記事では、間違いなく序盤に5回出している記事の方が関連性が高くなるように計算するのではないでしょうか。つまりキーワードは均等に重み付けされるのではなく、序盤の方が強く重み付けされている可能性が高いのです。

上記はあくまで仮説ですが、キーワードを早めに出す方が評価されやすいというのは、そこまでおかしなことではないでしょう。そこまで難しいことではないので、キーワードは早めに使って記事を書きましょう。

タイトルをH1タグではさむ

記事のタイトルには、H1タグを割り当てましょう。テキストの編集画面で、

<h1>

タイトル名

</h1>

となっていれば、タイトルがH1タグに挟まれている状態です(<h1>は、<h1 class=””>のような表示の場合もあります)。WordpressなどのCMSでは、自動的にタイトルにH1タグが割り当てられることもあります。

逆に、タイトル以外にH1タグは使いません。H1タグは「この記事で最も重要なキーワードは何か?」ということを検索エンジンに伝える役割があります。これが複数になってしまうと、検索エンジンは「何が重要なのかわからない!」となり、適切に評価できなくなってしまいます。H1タグはタイトルにだけ使用し、見た目の調整では決して使わないでください。

サブタイトル(見出し)をH2タグではさむ

記事のもくじに表示される「見出し」には、H2タグを割り当てましょう。テキストの編集画面で、

<h2>

見出し

</h2>

となっていれば、見出しがH2タグに挟まれている状態です。(<h2>は、<h2 id=”” class=””>のような表示の場合もあります)。

H2ダグの役割は、「記事の構造を検索エンジンに伝える」ことです。そのために、「タイトルの次に重要なキーワード群」を伝える役割を果たしています。記事全体の文字を同じ重さで評価すると、何が大事なのかわからなくなってしまいます。そのためHタグを使い、「このキーワードがこの記事では大事なんだよ」と検索エンジンに伝えることが重要なのです。

逆に言えば、奇をてらった変な見出しにはしない方がいいということです。見出しは検索エンジンにとってわかりやすい方がいいですから、タイトルと見出しは表現にこだわらずに、わかりやすく表記しましょう。

キーワードを不自然にならない範囲で増やす

記事内のキーワードは、なるべく多く使いましょう。ただし、不自然にならない範囲で。

昔のSEO対策で、「キーワードスタッフィング(キーワードの詰め込み)」というものが流行りました。これは「とにかくキーワードを入れまくる」という対策手法で、文章として明らかにおかしなレベルのものもたくさんありました。ただ当時は検索エンジンのアルゴリズムが今よりも精度が低かったので、そういう記事も上位表示されていました。しかし、今はアルゴリズムの精度が大幅に上がり、キーワードを詰め込んだ記事はまったく評価されません。

ただ、今でもキーワードの数がアルゴリズムで一定の評価を持っている可能性は高いです。キーワードが1回しか出てこない記事よりも10回出てくる記事の方が、キーワードとの関連性が高いと判断するのは自然なことです。しかし、むちゃくちゃなキーワードの詰め込みをするとユーザーが読む気をなくしてすぐに離脱するので、関連性は高くても他の評価がダメダメになるので上位表示はできません。

キーワードは、あくまで不自然にならない範囲で、入れられるときにはしっかり入れていくといいでしょう。

URLを内容がわかるようにする

記事のURLは、できれば「記事の内容がわかるもの」にするのが望ましいです。

https://reachat-reuse.com/seo/37862379/

よりも、

https://reachat-reuse.com/seo/On-page-seo/

の方がURLによって内容を推測しやすいでしょう。そこまで大きな影響はありませんが、簡単にできる施策ではあるのでやっておいて損はありません。

画像にalt属性を入れる

画像には、「alt(オルト)属性」を入れておきましょう。

alt属性というのは、「写真の裏に設定されているテキスト情報」のことです。検索エンジンは画像を完全には理解できないため、テキストで「こういう写真ですよ」と伝えてあげることで、検索エンジンの理解を促すことができます。

alt属性は、<img>タグの内部に入っています。

<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明”>

このalt=””の部分に、画像の説明を入れておきます。この説明があることで、検索エンジンが画像を正確に認識できなくても、正しく評価することができるようになります。

ただし、装飾だけが目的の内容とほぼ無関係な画像の場合は、わざわざalt属性を入れる必要はありません。その画像を検索エンジンが読み取っても意味がないためです。画像が説明的な役割を果たしている場合は、忘れずにalt属性を入れましょう。

タイトル・ディスクリプション

タイトル・ディスクリプションは、主にCTR(Click through rate、クリック率)に影響しており、CTRは検索結果に影響します。そのため、タイトル・ディスクリプションを最適化することは、SEOとして効果があります。ここでは、タイトル・ディスクリプションで実施できるオンページSEO対策を紹介します。

キーワードはなるべく文頭で使う

キーワードはなるべく、タイトルの文頭に近い位置で使いましょう。

基本的に検索エンジンは、2番目に出てきたキーワードよりも1番目に出てきたキーワードの方が重要だとみなす、といった仕組みになっていると考えられます。普通に考えると、重要なキーワードはかなり序盤に出てくるでしょうし、後半になってようやく1回出てきたキーワードと、最初に1回出てきたキーワードが同じ重要度だとみなすことはないでしょう。多少なり、最初に出てきたキーワードを重要だとする仕組みになっていてもおかしくありません。

ただし、キーワードを文頭で使うことでおかしな日本語になってしまうと本末転倒なので、おかしくなるくらいなら文頭でなくても構いません。「言い方を変えれば、文頭にキーワードを持ってこられる」という場合は、文頭にキーワードを持ってくる方がSEO効果は高いでしょう。

オマケキーワードを狙う

例えば、「SEO 業者」で対策しようとするとき、タイトルを「コンテンツSEO業者のおすすめは?価格や対策内容の違いを解説!」とすると、「SEO 業者」に加えて「コンテンツSEO 業者」「SEO 業者 おすすめ」「SEO 業者 価格」「SEO 業者 違い」といった「オマケキーワード」を狙うことができます。

単純に1記事で対策できるキーワードが増えるため、SEO効果が高まる可能性があります。もし狙っているキーワードに別のキーワードをくっつけられる場合は、狙っていくのもよい手です。

ただし、狙っているキーワードで書く記事内容が、オマケキーワードのニーズにも合っている必要があります。例えば「SEO 業者」と「SEO 業者 おすすめ」はおよそ同じようなニーズのため、同時に対策しても問題ありませんが、「SEO 業者」と「SEO やり方」ではニーズがまったく異なるので、同時に対策ができません。似たようなニーズのキーワードだけ、オマケキーワードとして狙いましょう。

ディスクリプションには不自然にならない範囲でキーワードを多く使う

ディスクリプションには、不自然にならない範囲でなるべく多くのキーワードを入れましょう。

ディスクリプションにキーワードが含まれていると、キーワードの部分が太字になって表示されるため、ユーザーの目を引きます。関連性が高いとGoogleに伝える役割も果たせるため、有意義です。

ディスクリプションは記事ごとにオリジナルなものを作る

ディスクリプションは自動で生成されるものではなく、面倒くさくても記事ごとに作成しましょう。

ディスクリプションは、クリック率に影響しています。最も重要なのはタイトルですが、ディスクリプションも読む人は読みます。そしてそのような人は、ディスクリプションを見て読むかどうかを決めています。そのとき、ディスクリプションが自動生成されたものだと、読んではもらえないでしょう。ディスクリプションは、タイトルでは伝えきれなかった情報を伝えることで、クリック率を高める役割を果たしているのです。

ライティング内容

検索エンジンがライティングの内容を評価する基準は大別すると2つしかなく、Needs metとPage qualityの2つが基準になっています。Needs metは、ユーザーの検索意図と合っているかどうかを評価する基準です。Page qualityは、コンテンツが十分に有益かどうかを評価する基準です。

ライティング内容は検索順位に多大な影響を与えますが、すぐに結果が出るようないわゆる「テクニック」は存在しません。何をおいても、質の高いコンテンツを用意するしか手はありません。ただし意識すべきポイントは存在します。ここでは、ライティングにおいて意識すべきポイントを解説します。

検索意図に合わせる

ライティング内容を、ユーザーの検索意図に合わせましょう。検索意図というのは、「そのキーワードで検索したユーザーが知りたいこと」のことです。ユーザーは何かを知りたくて検索しているわけなので、それを知ることができるかどうか、ということがユーザーにとっての唯一無二の評価基準になっています。

「そんなの当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれませんが、意外に検索意図に合っていないことを書いてしまうことがあるのです。特に、「自社の言いたいことを書いてしまう」ということが最もよくある失敗です。SEOでは、「自社の言いたいことを書く」というのは完全なNG行為です。SEOでは「ユーザーの知りたいことを書く」というのが基本的な考えであり、ユーザーは特定の会社にだけ有利な客観性を欠いた情報を嫌います。自社にとって有利になるようにと書いた結果、むしろ評価されなくなってマイナスになってしまうのです。

自社の言いたいことは一旦忘れて、「このキーワードでユーザーは何を知りたいのか?」と考えることが第一です。ユーザーの検索意図を知るには、実際に検索してみて、上位表示されいる記事を分析することが最も近道です。キーワードを実際に検索してみて、ユーザーがどんなことを知りたいかを理解した上で、記事を書き始めましょう。

有益な情報を提供する

ライティング内容を、ユーザーにとって有益なものにしましょう。これはもはやテクニックでもなんでもありませんが、情報が有益でない限りSEOでは評価されることはありません。

有益な情報を提供することに近道はありませんが、Googleが有益さを評価する上で最も重視していると明言している3つの基準があります。この基準を知っておくと、有益な情報を書く手助けになるかもしれません。

Googleが重視しているのは、E-A-Tと呼ばれる3つの項目です。E-A-Tは下記3項目の頭文字を取ったものです。

  1. Expertise(専門性)
  2. Authoritativeness(権威性)
  3. Trustworthiness(信頼性)

Expertise(専門性)は、その記事を書いているサイトに、専門性があるかどうかを測る指標です。いろんなテーマを幅広く扱うサイトよりも、特定のテーマに絞って発信しているサイトの方が専門性が高く評価されます。テーマはしっかりと絞り、専門性を高めましょう。

Autoritativeness(権威性)は、発信している主体が資格・経験・肩書きなどを持った人かどうかを測る指標です。もし記事を書いている人が資格などを持った権威ある方であれば、しっかりとそのことを明記しておくことで権威性を高めることができます。

Trustworthiness(信頼性)は、憶測などではなく実際に使用した「実体験」を書くなどして、ちゃんと信頼できる情報かどうかを測る指標です。具体例や実体験などの「事実」の裏づけをしっかりと明記しておくことで、信頼性を高めることができます。

このように、有益さの評価基準は抽象的であるため、「具体的にこれをすればOK」といった施策がないのが実情です。上記の3点が評価の基準になっていることは押さえながらも、テクニックに走らずに有益な情報を発信することに集中するしかありません。

LSIキーワード(共起語)を入れる

LSIキーワード(共起語)を入れて、記事を書きましょう。共起語とは、そのキーワードから連想される、関連性の高いキーワードのことです。SEOなら「ブログ」「ホームページ集客」「コンテンツマーケティング」などが共起語になります。

共起語を入れることは評価の分かれる対策なのですが、弊社としては使った方がいいと判断しています。Googleは最終的には、「言語を完全に理解できる検索エンジン」を目指しているはずです。そのため、自然言語処理といった言語学の最新技術を取り入れたりしています。

そして言語学の知見によると、「類似性(関連性)」が物事の判断に重要な役割を果たしていることが示唆されています。詳しくはとんでもなく長くなるので割愛しますが、言語学で類似性の重要性が示唆されている以上、Googleの検索エンジンに関連性をベースにしたアルゴリズムが含まれていることは否定できないでしょう。

そのため、共起語は可能であれば、含めておいた方が無難でしょう。もちろん無理やり詰め込んで文章がむちゃくちゃになっては意味がないので、共起語をリストアップしておき、ライティングしているときに無理なく入れられる共起後があれば入れておく、という対策がベターだと思われます。共起語は、無料で抽出できるツールがあるため、そちらを活用してください。

まとめ

オンページSEOは、Webページ上の情報を検索エンジンに最適化することで、検索エンジンから評価されやすくするSEO施策です。比較的対策がしやすい領域ですので、SEO施策を考える際はまず手をつけていくべきでしょう。

わかりやすい施策から手をつけていただき、NeedsMetやPageQualityを満たすようにしていくことで、SEO効果を見込むことができます。この記事を参考にしていただき、ホームページ集客の成功への一助になれば幸いです。

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